触れること。
五感を大切にすること。
人の皮膚感覚はとても敏感です。
髪の毛の太さたった0.08ミリを触れて感じることができますし、紙一枚の薄さも感じることができます。
触れることで温度を感じ、質感を感じることもできます。
子どものころ、体調が良くないときに触れてもらった母の温かな手のぬくもり。
それは、とっても安心することができ、子どもの頃の私にとって、母を独り占めできるちょっとしたご褒美のような時間でした。
『お手当』
言葉のとおり、手を当てること。
お腹が痛くなってしまったとき、自然と人はお腹に手を当てたりさすったりします。
それは自分の手に治癒する力が備わっていると本能的に理解しているから。と、思っています。
現代では、触れることでオキシトシンを増やすことが研究で分かっています。
身体心理学者の山口創先生の著書
を読んで、さらに科学的に理解できたような気がします。
もし気になれば読んでみてくださいね。
子育てにおいて私は子どもと触れること、を大切にしてきました。
子どもが弱っているときには、自然と触れ合いを求めてくるので、大丈夫だよ、とハグしています。
子ども自身が一番自分の求めることを素直に表現できるのですね。
安心できる場所があることは子どもにとって、また外界に出ていける勇気につながります。
以前音楽療法士として勤めていたころ、わらべ歌に合わせて赤ちゃんのタッチングを行ったりしていました。
それは赤ちゃんのためだけでなく、お母さんのためでもある、心の交流です。
触れることはエネルギー交換だと私は考えています。
自分が弱っているな、と思うときには、自分を優しくなでてあげてください。
触れる感覚は心を少し穏やかにしてくれるはずです。
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